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「定刻発車」を読む。
カテゴリ: TransprtNetworkコラム
今回は「定刻発車 日本の鉄道はなぜ世界で最も正確なのか?」という本を取り上げることにしました。

<書籍データ>
定刻発車 日本の鉄道はなぜ世界で最も正確なのか?
三戸祐子著 新潮文庫 590円+税(税込み619円)
(ISBN4-10-118341-4)


読んでみた感想は以下の通り。
・鉄道の定時性はさまざまな人々によって支えられていること。
・「時刻表どおりに電車が来る」ことを当たり前だと思っていること。
・ダイヤどおりに運行するのは単に「利用者のため」だけではなく、運行する側にも理由があること。
・本文の中に、宝塚線事故にも関係する項目がいくつかあり、単純に「事故報道」のみでは分からない事実を読み取ることができる。
・鉄道の将来については興味深いコメントがある

上2つは説明の必要はないと思います。2番目についてはこの本を読むまで「当たり前だ」と思っていたわけですから、ある意味では「コペルニクス的転回」とも言えます。
一応注記しておくと、「何もなければ(=ダイヤ上で想定されたとおりに運行されれば)」定刻どおり運行されますが、何か「遅れの原因となるもの(乗降時間の遅延、先行列車の遅れなど)」が起きると「定時運行」ができなくなる。ちょっとしたことで遅れが発生するわけですから、ある意味では「余裕がない」ことにもなります。

3番目。ダイヤの維持の話。
ダイヤどおりに運行する必要性。列車の検査周期などの運用上の都合のほかに、「少ない設備を効率よく使用する」ために考えられてきたもので、その結果が「ダイヤの維持」。無論、無謀なダイヤを組むわけではなく、列車の性能や運行時間、運行可能本数や線路設備などさまざまな事情を考え合わせた上の結果できるもの、ということだけは間違いがありません。

4番目の「宝塚線事故」の行。
鉄道と日本社会のかかわりについても説いています。
例えば、「”いざという時”には大変に強い時間感覚が突如として現れ、皆が揃ってみごとな対応をみせるのが日本の社会であり、日本の鉄道でもあったのだ」とこの本には記述されています(P323)。この「いざというとき」に、「きちっとした対応ができない」と「ボウリングをしていた」「事故列車から乗務のため出勤した」と批判されてしまうわけです。
これに限らず、様々な項目で事故の遠因や背景を垣間見ることが出来る気がします。

最後。「鉄道の将来」の話。
様々な項目が紹介されていますが、個人的には「異常時の情報共有システム」が興味深かったです。要するに、「どこに電車が止まっているか」を指令所以外の人も瞬時に把握できるシステムの話。すでにこれに近いシステム(列車接近表示や列車運行情報など)はあるものの、これをもう一歩進めたようなものを想定しています。
ごく簡単に言うと、列車集中制御室の表示パネルに表示されるあの「列車運行状況」をパソコン上に示すようなシステム。これをすることで「瞬時に」把握することが出来るわけです。

ごくかいつまんで話しましたが、このほかに「正確さ」の起源を探った話なども紹介されていて、「鉄道システム」を理解するのには十分な1冊だと思います。

最後に。この本の著者はもともと経済・経営ライターとのこと。個人的には「鉄道一辺倒」で来なかったのがこのような「日本社会」とのかかわりまで考察することが出来たような気がします。

私自身もそうですが、「鉄道を語る」のに、鉄道の範囲内で済む話というものの方が少ない気がするんですね。もう少し範囲を広く見ながら物事を考える必要があることを痛感しています。ですので、単純に「鉄道」のみに走らないで、様々な分野に挑戦してほしいかな、なんて思った次第です。
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編集 / 2005.07.02 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑
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