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TNH特別編 「尼崎事故とメディア」
カテゴリ: Transport News Headline
こんばんは、広報部長です。

個人的には、あまり他所のブログを読まなかったのですが、最近ちょっとずつ読むことにしています。それは、「考え方がひとりよがりになっていないか」だとか、他の考え方があるかもしれない、と思うからだったりします。
ただ、ブログを読みながら感じるのは「既存メディア(特にテレビ)に対して非常に強い不満を持っている人が多い」ということ。JR宝塚線の事故に関して、いくつかの「視点」があるのは事実ですが、「プロの報道集団として」果たしてよいのかどうか。

今回ですが、以下の3つから考えてみることにします。
・メディアの報道と「JR西日本への批判」
・メディアの報道を鵜呑みにすると?
・報道とは何か?

※ …それでもやっぱり情報入手にはインターネットニュース(=新聞記事)を必要とします。今回はyahoo!のニュース(およびそこからリンクされている各新聞社)を使用しています。

関連リンク
JR事故報道は「報道」に値すると言えるのか?(Simplex's Memo)


その1 メディアの報道と「JR西日本への批判」
イラクで邦人が拘束されたというニュースが入るまで、トップクラスのニュースはJRの事故でした。極端に減ったのは、「メディアの関心」がJRの事故よりもイラクで邦人が拘束されたほうに移ったからでしょう。
事故発生後から、「スピードアップが問題」「車両の軽量化が問題」「利益優先が事故を生んだ」と、まあいろいろ言われました。JR西日本の「考え方」の問題も少なからずあるのかもしれませんが、そういうようにJR西日本「だけ」が悪いのかというと、必ずしもそういえないと感じます。一応、その点については以前の記事(JR宝塚線事故関係のまとめ)などを参照していただければ幸いです。ただ、間違いなくいえるのは、「利益優先=株式会社の基本」であり、「独立採算=公共交通の原則」であるということです。現在採算が取れていない路線も、大企業であればローカル線の赤字を主要路線の黒字でカバーし、また中小企業も他の事業の黒字を鉄道線の赤字に投入する、という「内部補助」で成り立っています。仮に、この内部補助が何らかの形で崩れ、赤字が改善できないとなると「不採算部門」として切り捨てられる、という構図になります。

今回、「メディアの報道姿勢」に疑問を持った最初が事故直後の会見で記者が発した「人が死んでんねんで!」という発言。そういう言葉を発することでJR側を動揺させて何らかの発言をさせようとしたのではないか…と言う気がしてなりません。
「ジャーナリズムなら何をしてもよい」という考え方で逮捕に至った事例については、後ほど紹介するとしましょう。

ちなみに、JR西日本の経営状況を考えてみると、本州3社(東日本・東海・西日本)の中では最も厳しいことが昔から言われています。JR西日本のエリアは主に近畿・中国・北陸地方にまたがっていますが、かなりのローカル線を抱えています。一部報道で「新型ATS設置率8%」という報道がありますが、ローカル線を除くともう少し向上するでしょう。
特に中国地方山間線区のローカル線ぶりはすさまじいものがあります。以前廃止となったJR可部線の可部~三段峡間についても、赤字が著しいことなどから廃止となっています。裏を返すと、それだけJR西日本の経営環境には厳しいものがある…というわけです(ちなみに、特定地方交通線の整理が完了した後に廃止となったJR線は北海道の深名線など数例のみです。また、鉄道事業法改正以降は可部線のみが廃止ケースだったと思います)。
前述したように、「内部補助」で経営を成り立たせるには「稼げるところでは稼ぐ」必要があります。そのメインはやはり「アーバンネットワーク」であり、隣を走る私鉄の乗客だった、ということになると思います(ちなみに、JR西日本のスピードアップについて、JR西日本は「サービス向上の目的で」と、事故前に発言していた気がします)。
テレビメディアなどは、「私鉄との競合が事故の原因」としていますが、独占事業として収入を上げることができる路線があれば(その収入で他地域の補助ができるなら)、投資額の関係からも高速化をしなかった可能性はあると思います(JR東日本はさほど電車が速くないことで有名ですが…首都圏は特に…、それは投資をして乗客が増加したところで更なる投資を必要として経営判断として不適格、としているからでしょう。また、私鉄も京急・京王を除くと似たり寄ったりだったり、棲み分けを図っていたりします)。なぜ「スピードアップをしなければならなかったか」という問いに対して、ここまで答えたメディアはおそらくないのではないでしょうか。

その2 メディアの報道を鵜呑みにすると?
最近にわかに「メディアリテラシー」というお言葉が出てきています。…私個人も理解できているか微妙なところですが、簡単に言うと「メディアの発言に対して、自分で考え、意見をまとめることができる」かどうか、もうちょっと簡単にいうと「情報の取捨選択が出来るか」ということだったように思います。
さて、今回の報道を「鵜呑み」にすると、こういう事態になります。
○ JR社員に対する嫌がらせ
三宮で車掌がけられたり、摂津本山で車掌を殴ろうとしたり、大阪で運転士がけられてホームへ転落しそうになったり、飲み物の缶を投げて運転手に当てたり…と、まあ酷いのなんの。また、JR九州古賀駅ではアクリル板を破壊し、事故を引き合いに出して因縁をつけた男が逮捕されています。
ちなみに、こういう行為は間違いなく「違法行為(暴行)」であり、それに対しては毅然とした行動を取るべきだと思います。JR九州の件について、JR九州は「当初、告訴状の提出に慎重だったという(西日本新聞)」ことですが、「違法行為を黙認」するのは問題であるし、社員のためにも告訴に踏み切ってよいと考えます。そういうときに批判をするのは何よりもメディアでしょうから、そういう時は毅然と対応するべきでしょう。

○ 線路などへの支障行為
置石などを指しますが、事故以降そういう「往来妨害行為」が多発している気がします。もっとも、これも前後で比較しなければなんとも言えませんが、急激に増えたという報道もあり、少なくとも増加しているのは事実でしょう。
目立ったところでは、阪急への置石、JR阪和線への置石(犯人は列車往来危険容疑で逮捕)、JR可部線への自転車等の放置などが発生しています。いずれも、乗客を危険にさらす行為で、JR西日本が被った被害と同レベルの損害を犯人が受けることになります(ちなみに、以前京阪で急行列車が置石による脱線を起こしたことがありますが、犯人は中学生で多額の補償をしたということです)。
また、直接の関連は不明であるものの、JR北陸線木ノ本駅で火災が発生(警察では不審火の可能性があるとしている)。
ただ、こういう妨害行為は犯罪です。そういう行為を行うことで何らかの損害を各会社が受けると、その保障をすることになるので間違ってもそういう妨害行為を行わないように。

○ 苦情+問い合わせ4万件超過
問い合わせは、必要な項目を聞くんだろうから問題ないですが、苦情を言うのはねえ…。必要な苦情と不要な苦情(こういう言い方をするのは多少変ですが、前者は「実際に利用しているときや、その関連で起こる苦情、意見」後者は「メディアなどの報道を見て言うもの」を指しています。後者の中には、「実際の利用者またはそれに関連する人」ではない、事実上無関係な方もいらっしゃるでしょう。

実際に、「メディアを100%過信する」事は避けるべきで、そういうマスコミ報道や私のブログ(=ミニコミ)を含め、自分で考え、意見をまとめることが重要だと思います。

その3 報道とは何か?
BPOという団体。正式名称は放送倫理・番組向上機構といい、番組内での疑問や、「これはおかしいのではないか」ということに対して視聴者から意見をいただき、必要に応じて放送局に見解・勧告をする機関。最近の事例では、血液型による性格判断について出しています。
昨日確認した限りでは2005年3月以前から意見の閲覧が可能です。ちょうどこの時期はニッポン放送の問題が出てきていて、それについてワイドショーが取り上げていた時期でした。これについての意見はBPOのホームページから参照できますが、例えば「同じ民放として他局はこの問題をどうとらえているのかわからない。対岸の火事を楽しんでいるとしか思えず、不愉快。」「放送局が“公共性”を盾にしているが、日頃の番組の内容はどうなのか。」「各局が報道しているが、過熱しすぎで不愉快。事実のみを報道して、事態を平静に見守るべき。」といった意見が紹介されています。
また、取材・報道のあり方への意見としては、「リポーターや取材記者の教育を望む。地震・台風・津波の被害に遭った人たちに心ない質問を浴びせる行為には腹が立つ。少しも被災者や相手の立場にたっていない。」「最近のニュース番組は、ニュースとは名ばかりで、ワイドショー化・バラエティー化している。うるさいだけのBGM、目障りなテロップ、大袈裟なナレーション。どうしてニュースにこれらが必要なのか。情報を普通に正しく伝えるという原点に還って欲しい。」といったものなどがあります(以上、かぎカッコ内はBPOホームページ内より)。
重要なところは、この「意見の内容」もさることながら、やはり「視聴者はしっかりと物事を判断している」というところ。ライブドアの堀江氏が「視聴者は馬鹿じゃない」という発言をしていたと思うのですが、まさにこの言葉の裏づけがこの意見たちじゃないでしょうか。

また、ブログでも様々な意見がありますが、例えばSimplex's Memoさんなどをはじめとして、テレビの報道に対して意見が多々出ています。

メディア側の倫理観の欠如。それを指摘している社説や記事は少なからずあります。
例えば、東奥日報2003.9.24付け。「信頼されるメディアを目指し」と題した社説があります。内容には加熱取材の反省と視聴者・読者の要望との微妙なさじ加減の難しさなどが書かれています。また、同じく東奥日報2003.11.25付けでは「放送界は番組の質で競争を」と題した社説があります。こちらは視聴率買収問題がテーマですが、その中には「視聴率一辺倒では、社会の公器としてのテレビの役割放棄につながることに思いを致すべきではないか(同社説より)」と書いています。
この話、実は「ニュースのワイドショー化」と結びついてきます。報道機関も民間企業である以上、「利益に結びつかない」ことに対しては手を出さない、というものがあります。視聴率は現状では「広告収入のものさし」になっていますから、少しでも高いに越したことはない。とすると、視聴者をひきつけておくような番組構成になり、「視聴者に肩入れするように見せかける」報道になる…こういうことではないでしょうか。

あまり大きな報道になっていないようですが、TBSのホームページ内のコラムは読売新聞からの盗用という話になって問題になっていますが、「イラクでの邦人拘束」の陰になってしまっています。外部ライターに執筆依頼をしているとのことですが、最終的にチェックするのは会社でしょうから、「報道機関」としての責任は重大だと思います。

このニュースは当ブログへのアクセスログチェックをしていて見つけたんですが、中華航空機事故遺族が日本新聞協会、日本民間放送連盟、日本雑誌協会に対して、報道に対する抗議をしています。「遺族を執拗(しつよう)に追い回す報道陣には嫌悪感を覚える。(四国新聞記事より引用)」などの意見を述べています。
ここ数日間の週刊誌の広告もJR西日本の事故関係のニュースばかりですが、その多くは「的を得ていない」どころか、「興味本位で読ませる記事」しかないわけです。
ワイドショーやタブロイド紙なんかもそうですが、「興味本位で読ませる記事」しか提供できないのは、その背景にはやはり「経営」というものがあり、「利益優先」で物事を書いているから…ということになるのかもしれません。

今回のニュースほど、「メディア不信」になるようなニュースはないです。鉄道会社に関して言うと、もう一度同じ事故を起こすようでは本当にまずいだろうけれど、そういう事故を再び起こすとは到底思えない。それに、仮に何らかの事故がおきたとして、それが再び「先頭車両」に被害が集中する事故かというとそうとは限らないでしょう。
鉄道を初めとした公共交通に「安全性」が求められるのはいうまでもありません。一方、テレビを初めとした各メディアに対しても、「客観的に、また深く物事を考えて」報道する姿勢というものが重要でしょう。「報道のプロ」であるならば、そういう姿勢で報道に対して取り組む必要があるだろうし、JRに対して「再発防止」を取り組むのであれば、報道機関に対しても(例の発言に対して)「再発防止」に取り組んでほしいと思う。

もっとも、マスメディアとは所詮こういうものだ、という「あきらめ」を持って接するのも、また必要じゃないかなあ。そして、「誇張」された部分を剥ぎ取って、その中にある事実を見極め、それに対して自分の意見をまとめる…そういうことが重要じゃないかな。そして、人の意見を聞き、それに対して「頑固にならないで」考え、再び意見を出す。
…ラジオという媒体は、テレビとは違って双方向性が昔から確保されたメディアだと思うんです。それは、番組を聴いてその意見をラジオ局に送り、その番組進行者(パーソナリティ)がその意見を紹介して自分の意見などを言う。それを聞いてまたリスナーがはがきを書き…という循環。だからこそ、ラジオは身近なメディアなのかもしれない。

そんなわけで、最近「とくダネ!」の代わりに文化放送を聞く機会が増えました(笑)。野村邦丸氏の番組は昔っから好きなんですよねえ。末永く続けてほしいものです。野村係長ともども(笑)。
ということで、最後にまとめておきます。

○テレビなどのメディアから情報を収集することに問題はない。必要に応じてどんどん集めてよいと思う。
○メディアも企業である以上、ある程度読者をひきつける「技」を用いるから、その技を見破り、その「飾り」を取り払って事実を見る。
○集めた情報を分析・事実をまとめておき、「自分が考えられる程度で」意見をまとめる。その際、重要なのは様々な視点から考えること。今回の事故で言うと、被害者からの視点、報道機関からの視点、鉄道事業者からの視点など。複数の視点から見ることで、考え方が膨らみ、より自分の意見を発しやすくなると思う。
○その意見を発信する必要は必ずしもない。ただ、メディアの考え方や報道姿勢などに不満があれば、BPOという団体があるので、そちらに意見を述べる…という方法もある。

JRの事故。あってはならない事故であり、その辺の非難などは致し方ないと思います。また、それに続く「不祥事」も、ある程度非難されても致し方ないかと思います。ただ、その「非難」を見た方々が単純に鉄道事業者に転嫁してしまうのは問題で、その背景には「メディアを過信する」ことがあると思います。もしくは、記者の行動がその「違法行為」に対する助長のきっかけになった可能性も否定できないと思います(事故を起こして死者を出した企業に対してなら何をしてもいい、という考え方を持っているとすれば、それは大きな間違いだと思う)。
メディアに絶対はないとすると、それに対する自己防衛をしなければならないし、メディアの言葉を100%鵜呑みにしないで、自分たちでその言葉・報道が正しいかを考え、意見をまとめる…ということは重要なことだと思います。

…どうでもいいけれど、そういう「メディア特番」みたいなものをラジオNIKKEIで組みませんか?「ラジオについて考える」ことをしたわけだし、そういう「メディアを考える特番」みたいなことをすれば何かしらの反響はあると思うんですけれどね。特にメディアに対して不信感がある今日この頃ですし。

そんなわけで、この辺で。最後になりますが、被害に遭われた方の1日も早いご快方をお祈りいたします。
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編集 / 2005.05.11 / コメント: 2 / トラックバック: 1 / PageTop↑
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